今年の改植の想い
3月18日、ひと冬かけてコツコツと手を入れ、荒れてしまった茶畑を新しい畑に作り変えました。これまでの改植は、畑を広げたり、機械化や効率化を進めることが主な目的でした。でも、今回は少し違う想いがあります。
この場所からは、富士山、駿河湾、三保の松原、そして街並みが一望できます。そんな素晴らしい景色の中に、荒れた茶畑が広がっているのを見るたびに、清水で育った者として寂しさを感じていました。「この風景に、綺麗な茶畑を添えたい」――その気持ちが、今回の改植を決めた一番の理由です。
大切な景色を守ること
この地域は、昔から浮世絵や絵画にも描かれてきた美しい風景が広がっています。その景色を守ることも、私たちができる大事な役割のひとつなのかもしれません。ただ放っておくだけでは、風景は変わってしまいます。人の手が入り、営みを続けることで、初めて景色を残していくことができるのだと改めて感じました。
今回、新しくした茶畑がしっかりとした茶園として機能するには、3年から5年の時間がかかります。それでも、その間も大切に育てながら、この場所の風景を守り、未来へつなげていきたいと思っています。
今回も6人の手伝い手がど平日にもかかわらず、来てくれました!
茶業を通じて、この土地の美しさを守り、次の世代へと伝えていくこと。それが自分にできることだと思っています。何より大切なのは、営みを絶やさないこと。
今年から、この場所で新たな挑戦が始まります。このポストを読んでくださった皆さん、もしこの取り組みに共感していただけるなら、ぜひ応援してください。一緒にこの景色を守り、未来へとつなげていきましょう。
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